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スプリンガー・レイジ・シンドローム

スプリンガー・レイジ・シンドロームについて


スプリンガー・レイジ・シンドロームについて

私たちペットショップの従業員は、常日頃からお客様からの情報によって勉強させられることが多々あります。

今回は『スプリンガー・レイジ・シンドローム』

まだ原因がわかっていない症状で「突発性激怒症候群」という、発作的に噛みつきなどの攻撃行動を取ってしまう犬の症状ですが、非情に危険でたいへんな病気であることがわかります。

何かの拍子にスイッチが入ると攻撃的な行動に出てしまい、急に何事もなかったかのようにもとの状態に戻るということで、ペット業界に長くいる人間でも見たことがある人は極端に少ないのではないでしょうか?



《 歯の切断 》

レイジ・シンドロームと診断されると、今のところ投薬治療を行いながら症状を抑える方法が取られていますが、飼い主をはじめとして周囲の犬や人はいつもこの突発的に発生する危険な状況にさらされてしまいます。

そこで、当然賛否はあるものの犬の攻撃時の最大の武器となる犬歯の切断が行われる場合もあります。

上下の長い突き出た4本の歯が対象となり、それらを途中で切断してしまうのですが、こうすることで万が一噛まれた時の被害を最小限に抑えるというものです。



《 動物愛護 》

ここでいつも問題になるのは、動物愛護精神に乗っ取った判断かどうかということです。

犬歯を切断するということは、人間の勝手であり、本来犬歯を切断したところでレイジ・シンドロームの根本的な解決にはつながりません。
犬の耳を切るとか猫の爪を手術で取り除くなどの処置がいまだに行われていますが、そこに至るまでの十分な検討が少なくともなされるべきなのではないでしょうか?



今回の話題のきっかけは、飼い主への相談なしに動物病院において犬歯を切断したという事例が日本であったことです。

よっぽどの緊急事態であったのかどうなのかはわかりませんが、歯を切断するだけでは事は収まらないことは誰にでも想像できることのはずです。

人間の場合、歯を削るなどすれば、その後のケアが何度か必要なように、歯を削られた犬たちも処置部の歯のケアをしなければ歯石や歯垢が付着しやすくなり、他の病気を誘発するきっかけになるかもしれません。
特に、レイジ・シンドロームが強く疑われる犬の口の中に指や手を入れてケアすることはたいへん危険ですので、処置前の飼い主へのインフォームドコンセントは欠かせないと思うわけです。



このような話を聞くたびに、まだまだペット後進国と言われ続けるだろうと思ってしまいます。

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