2016/11/14

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全盲の方‐人々‐自分‐そして犬②

全盲の方について

全盲の方について

全盲の方が、今、地下鉄に乗って私の目の前に立っています。その先にはドアがあります。しかし・・・、私の目の前にいる障害者の方のその先には、ドアをふさぐように学生が大きなバッグを地面に置いているのです。

自身はスマホの画面に夢中になっています。声をかける勇気はないものの、この状況を見た時「この全盲の方が、自分の降りるべき駅に着いたとき、この学生はちゃんとドアの前に置いたバッグを移動し、ドアから離れてくれるのだろうか?」ということがとにかく気になってしかなくなりました。さらに「そんなことが分かっていれば、すでに今電車が動いている時点で、この学生は全盲者のためにドアの前を開けてほかの場所へ移動しているはずなのでは?」と、そこまで想像は進んでいました。

私は何をすべきなのかがわかっていました。でも、なかなか行動に出ることができません。1駅・・・2駅が過ぎた時。まだ全盲の初老の男性は、真暗闇の中、おそらくは脳天からつま先までの全身の感覚を研ぎ澄ませて、電車の揺れに振り回されないよう立っておられるのでしょう。

「チャンスは、まだ残っている!!!」大袈裟かもしれませんが、気の弱い私のような人間が全盲の人に対して声を掛けることすら勇気のいることでしたが、今回自分の中には、前向きな考えを持ったもう一人の自分がいることも感じていました。いつもの地下鉄に乗り込んでから2駅目を過ぎた時、何度も声を掛けようとし、そして何度もためらった後、ついに思い切って声を掛けました。

「あの・・・、どこで降りるのですか?」「ああっ・・っ・・・っ・・・っ・、平野駅です・・・。」

ほんとうに、ほんとうに、偶然は私を助けてくれた!という気になりました。わたしがすぐに「私も平野駅です。もしよければ、一緒に電車を降りましょうか?」と声をかけることに成功しました。その方は「ありがとうございます。」と、とても丁重な態度で答えられました。

私は自分から声を掛けたにも関わらず、実際のところどう対応すべきかがあまりわかっていませんでした。たから・・・「どこでもいいから、私をつかんでください。」(次回に続きます。)

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