2016/11/09

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働かないアリに意義がある

働かないアリに意義があるについて

働かないアリに意義があるについて

本書の紹介に当たり、私たちもペット業界という少なからず同じ生き物に関わる仕事をしているわけですが、研究者というのはこれほど過酷でもあり、また夢や可能性もある職業なのかと正直驚かされました。

私たちは、一生のうちに生き物のことをほとんど教わることはありません。それは私たちペット業者でさえ同じことが言えます。地球上には100万種以上とも言われる生き物がいることを考えれば、ペット業界で扱う動物の数は、実はほんとうに一部なのです。しかし、深く掘り下げ研究し学ぶことで、私たちはまだまだ生き物に対する可能性を追及することができるのかもしれません。

私はこれまで、あらゆる生物は「ダーウィンの進化論」にしたがって生物進化が繰り返されてきたと思い込んでいました。本文を見ても、ある高名な生物学者は「ダーウィンの進化論が出た段階で進化生物学者のやることは終わっている」という言葉を残したそうですが、しかしその言葉に強い違和感を覚えた進化生物学者がいました。

…それが本書の著者です。

一般的には生存の確立を高め、次の世代にできるだけ多くの遺伝子を伝えられるものが生き残っていくのが当然と考えられますが、本書で取り上げられているアリたちは、なんと多くの子孫を残す個体が有利という生物進化の大原則にしたがわないのです。逆に子孫を残さず、この大原則に矛盾する性質のほうが進化してきたという不思議な虫たちの行動の研究成果が紹介されています。

私たちとは知能も進化も全く違うアリたちですが、その行動はまるで複雑な人間社会を映し出していると感じられるところが、非常に不思議なんです。私たちのこれまで想像してきたアリたちの姿と、特別な社会を持つアリたちの実際の姿を本書を読んで是非とも比べていただき、研究者の苦労も一緒に感じてもらえればと思っています。

働かないアリには、ほんとうに意義があるんです!

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